親の家の片付け!必要性の理由とはじめ方

物があふれ返っている家は危ない!

親と同居されていない方がよく目にする光景ですが、「久しぶりに親の家に行ったら、ゴミ屋敷になっていた・・・」「押し入れや使っていない部屋を開けたら、物であふれ返っていた・・・」なんて経験、一度や二度ありませんか?

親の家に行って子どもが感じるのは、「少し片づけたほうが、生活しやすいでしょう。」と誰もが思うのですが、親も高齢になるとなかなかできないのが現実のようです。

玄関には靴が何足も出しっぱなしで廊下や出入り口には物をおいて通るのがやっと。部屋に入れば、本や新聞、服などで足の踏み場もない家に住んでいるという高齢者も少なくないといいます。あなたの親の家は、大丈夫でしょうか?
どうしてそのようになってしまうのか、理由はこんなところにあるようです。

一つには、長く生きてくると持ち物が増えるのは当然なのですが、「愛着があってなかなか捨てられない」「もったないから捨てられない・・・」といったものです。

私の親の場合は、整理整頓してきれいに片付けをしてしまって使おうと思った時には、どこに片付けたか忘れてしまったり、あることすらすっかり忘れてしまうことを度々あるので、目に見えるところに置きたがる傾向もあるようです。

片づけたいと思っても、気力や体力がなくて動けないという場合もあります。

高齢のために体調も優れない時など欲しい物を探し出したりするよりも、物が安く手軽に買えるこの時代、どうしても物が増えてしまうのもわかるような気もします。

しかし、ここで気を付けなければならないのが、物があふれた家は暮らしにくいだけでなく、高齢の親にとって危険だらけの場所で生活させていることになるのです。
物につまづいてケガをしたり、それが原因で死に至る事故が多いからです。

親の家を片付けるはじめるには?

ただ、物があふれた家を片づけるのは大仕事です。整理整頓だけでどうにもならず、基本捨てて減らしていかなければ、物を減らすことはできませんよね。
しかも、80歳を超える親が「自分で片付けをして処分品を捨てる」までの作業をやるということは、「無理」と判断せざるを得ません。

子どもの目から見てそう判断したのなら、親との話し合いのもと親の意見を聞きながら進めていくといいでしょう。そうすることで「毎日の暮らしが快適で安全になれば、親も喜んでくれるはず」です。

親の家が片付いてくると、将来、親が自宅介護になったとしても整理整頓された部屋であれば介護スタッフさんも働きやすいですし、十分なサービスを受けることもできます。

地震などの災害に遭っても部屋が片付いていれば、逃げ道などの確保もできて大切なものも持ち出しやすくなったりするのでいざという時でも焦らずに避難できるのです。

さらには、親と一緒に片付けをするわけですから、「いろいろな話をするようになり、自然と親との関係も良くなってきた」という話をよく聞きます。

親が年を取ってくれば、親と過ごす時間も少なくなってくるものですが、家の片付けを通じてよい想い出作りができればいいのかなと思います。

「家の片付け」を成功に導く、3つのカギ

「少し、家の中を片付けようよ・・・」と言ってしまうのは娘さんに多いようです。親にしてみれば自分の家ですから、我が物顔でいろいろと口出しされては非常に面白くないものです。

私の家族でも実家に長女や次女が行った時には、いつものように大声で叫んでいたりします。
(周りで聞いているのも嫌になるほどです・・・)

家族によっては、そのことが要因になって大喧嘩になってしまって親子関係が破たんしてしまった・・・などということになっては大変ですのでここでは「家の片付け」を成功に導くための3つのカギがありますのでお伝えします。

1. 承諾を得る
片付けをはじめる前に必ず親の承諾を得てから進めていきましょう。

2. 希望をよく聞く
老後のこれからをどうような暮らしをしていきたいのか、親の希望や本音をしっかりと聞き出しておきましょう。

3. 決定するのは親
親と意見があわない場合でも「こちらのほうが合理的だから・・・」などといって子どもの考えを押し付けることはやめましょう。「実家は親の物」であることを頭において親の意見を尊重しましょう。

親と言い争わない「賢い言い回し」

実家に行って物であふれ返っている部屋をみてイライラ。知らず知らずのうちに、つい、きつく言ってしまって親のプライドを傷づけてしまっていることってよくあります。そうしたくはないあなたのために「賢い言い回し」をここでご紹介します。

【NG例】
“うちなんか、この前キッチンを片付けたら、とっても使いやすくなったよ。ここも片付けないと・・・”

【こう言い替える】
“この前キッチンを片付けたら、とっても使いやすくなったよ。ここも片づけてみようか?”

【NG例】
“汚いから、片付けないと・・・”

【こう言い替える】
“片付けて、友達を呼ぼうよ”

【NG例】
“まるでゴミ屋敷だから、いらないものは捨てないと・・・”

【こう言い替える】
“いらない物を捨てて、走り回れるようになれば、孫も喜ぶよ”

【NG例】
“友達の「親の家」なんか、すごく整理整頓されているんだよ。うちも片付けないと・・・”

【こう言い替える】
“友達が「親の家」の片付けをしたら、見違えちゃったんだって。うちもやってみる?”

・・・・・

このようにちょっとした言い回しに替えてみて会話されることがとても重要で、親のプライドを傷づけることなく、思いやりをもって接することができれば、「親の家の片付け」を成功に導くためには一番の近道と言えるでしょう。

ぜひ、ご参考にしてみてくださいね♪

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