父の葬儀で学んだ「お葬式とお墓」事情!後悔しないために必要な5つのポイント!

2023年8月29日に管理者の父が、急性肺障害、いわゆる「コロナ死」ということで亡くなりました。
不幸にもコロナ感染症対策で病院に入って、1ヶ月間も会えずじまいで看取ることができず最期を迎えました。

しかし、順番的には逆になってはしまいましたが、身内5人だけの「火葬」「骨上げ」まで行うことができ、葬儀社の計らいで満足のいく「葬儀」までも執り行うことができました。

このページでは、管理者の父の死で経験した、まだまだ続くコロナ禍での「葬儀・お墓」事情についてもまとめてみましたので、最後までお読みいただけたら幸いです。

1. コロナ禍でお葬式が「小さくなった」理由!

2022年9月頃のコロナ禍では、人との接触を防ぐために家族だけで送る「家族葬」や宗教儀礼をおこなわない「直葬」が増加しておりましたが、現在もその傾向が強く、このまま定着しそうと葬儀社の方も言われていました。

葬式に関する全国調査によると、コロナ前は「一般葬」が約半数を占めていたましたが、コロナ以降では、4分の1に減り、代わりに「家族葬」が、半数を超えました。

実際にここ数年をみてみると、超過死亡率が急激に増えており、「直葬」「火葬式」が倍増しているのが、わかります。

調べてみると、バブル期の1961年代頃から大型化していたお葬式も、バブルが崩壊した90年代には経済が縮小し、葬儀も小型化しました。ついで1995年の阪神淡路大震災で多くの犠牲者が出たことで個人化が進み、この時「家族葬」という言葉が誕生しいたのです。

その後も小型化が続いて、一般葬といえども都市部の会葬者は、40人〜50人が当たり前となり、コロナ禍でさらに半減。会葬者が多い地方でも100人を切ることが多くなっているようです。

さらに今や「超高齢化」の影響もあり、近年では、80代・90代で亡くなることが普通になり、周りの関係者の数がかなり減ってきています。しかも子ども世代が地元を離れ、親族関係さえも弱くなっているため、親族の会葬者も少なく、葬儀の個人化が進んでいるというわけです。

2. お墓も主流は、一般墓から「永代供養墓」へシフト!

お墓も同様に血縁で受け継いでいく「家墓」が一般的でした。しかし、今では墓石に「〇〇家の墓」の記された家墓ではなく、血縁継承を条件にしない「永代供養墓」や「合葬墓」が多くなってきています。

1991年には「散骨」が登場し、1999年には「樹木葬」が登場して、一気にお墓のメニューが、増えた時代でもありました。最近では、庭園様式の墓地で墓石の代わりに樹木を用いるタイプなど形式は多様化しています。

最大の特徴としては、お墓の継承者を必要としないこと。

一定期間は「個人墓」として、決められたスペースに納骨してお墓参りなどをしますが、その後は、お寺の「合葬墓で永代供養」することが多いです。

最近では、子どもにできるだけ迷惑をかけたくないと考える人も多く、樹木葬が選ばれるケースも増えています。ここ4〜5年でも、息子がいても子どもとは別に自分たちのお墓を検討する人の利用も増えているのです。

さらに、一般葬ではできない今どきの「ペットの納骨」が、樹木葬では一緒に入ることができる墓地が多くあることから、利用する人も急増しています。

3. 想定よりも葬儀費用が「高くなった」理由!

実際に管理者の父の葬儀では、規模が小型化したとはいえ、想定したよりも多くの費用がかかりました。

当初、最安値プランではじめたものの、相談しているうちにオプションサービスの追加などで最終的な支払額が増えてしまったケースです。
(実際の葬儀社からの請求書は、後ほどお見せいたします。)

大事なことは、どんな葬儀にしたいかを明確に決めておくことで、自分が考えていた葬儀と実際の葬儀のギャップを最小限にすることができます。

しかし、自分たちの希望する葬儀というのがイメージできていなければ、あれもしたい!これもしたい!となってしまうことは当然のことで、むしろ減らすことがしずらい心境であったのも事実です。

よくある葬儀社のホームページなどに掲載されているのは、あくまでもベースであって実際の葬儀の内容になれば、大きく変わってくるということを想定しておくべきです。

実際に父の葬儀の場合の時も、費用総額がいったいどのくらいになるのか?
(当時の心境では、こんな事を考える余裕もないのですが……笑)

管理者自身も葬儀がすべて終わるまで知らされず、最後の最後に渡された請求書を見て、想定していた総額よりも高くなったことをはじめて知りました。

4. いい葬儀社選びに相見積りが不可欠!

父は「コロナ死」ということもあり、当初、火葬のみで終わる予定でしたが、葬儀社にいた友人の配慮もあり、火葬⇒骨上げ⇒葬式と順番が逆にはなりましたが、行うことができました。

実際にどんな葬儀にするかは、コロナ禍のこともあり具体的に考えておられず、やはり、葬儀社2〜3社からの相見積りをとっておくことが有効だと実感しています。

それをしておかないと、亡くなった時に慌ててしまい、病院で亡くなった場合には、遺体を搬送しなければならないため、病院から紹介された葬儀社に依頼してしまいがちだからです。

とくに近親者が亡くなった時には、精神状態が普通ではないため、正しい判断がしにくい面もあります。実際に亡くなった時の心理状態を考えると、いくつもの葬儀社に相談することは容易ではなく、やはり事前の準備が重要だと感じました。

実際の費用は、葬儀の形式や希望によって大きく異なります。

父の葬儀の場合の請求書は、次の通りです。
↓ ↓ ↓

・基本料金
・参列者の「飲食・返礼品費」
・お坊さんに支払う「お布施」など。

当然、家族だけなら「飲食・返礼品費」は、必要ないし、僧侶を招かない「直葬・火葬式」であれば、「お布施」もありません。

ですので、形式や葬儀社によって料金に差がでることが多いので、事前に相見積りを取っておくのが、安心です。

ポイントしては、ある程度評判の高い良いサービスを提供している、同じ場所で5年以上事業を続けていいる葬儀社を選ぶことです。

葬儀社は、リピーターを狙えるビジネスではないため、お金だけとってサービスの質の向上などを考えない業者もあるので要注意です。

5. 葬儀費用は、どこまでゼロに近づけられるか?

今となっては、超高齢者も多く、その関係者も少なくなってきています。なので、超高齢者に対してお金を多大にかけるのはどうなのか、ましてやまだ続いているコロナ禍では?という疑問も生まれてきている風潮もあります。

最近は、親の介護などで家計を圧迫されている人も多く、さらに葬儀で多額の費用を負担する余裕がないという事情もあります。

大事なのは、いかに故人との関係に自分たちが向き合って、きちん弔おうとするかでしょう。
葬儀費用でみれば、最近は10万円程度で引き受ける葬儀社もあるようです。

しかし、父の葬儀で経験した一般的な葬儀からみて火葬だけをやって、それに必要な物品や人件費を含めれば、最低でも20万円以上は、かかるわけです。

つまり、最低の物品は提供されるかもしれませんが、きめ細かい人間的なサービスは、提供されないと思ったほうがいいでしょう。

葬儀費用の半分は、見積りでは判別しにくい「サービス」の部分で、それが質・満足感を大きく左右してきます。安いだけだと遺体のケアや家族のサポートなどが、提供されない危険があるので要注意です。

そのほか、祭壇に飾る花や写真を自分たちで用意したり、すれば費用をおさえることも可能です。

お布施の金額についてもいろいろで、1万円以上〜10万円未満。平均は、22.4万円ということで、父の葬儀の場合でも「お布施」で20万円、「戒名御礼」で5万円の25万円お支払いをしました。

まずは、葬儀社に見積もりを依頼する場合には、「総額予算」を明確に伝えることが有効です。
それにてどのような葬儀ができるかを相談するほうがいいです。

なぜなら、信頼をよせられる葬儀社は、遺族も寄り添って真剣に対応してくれるところも多いからです。

また、自治体が葬儀社と提携して提供するサービス「区民葬」「市民葬」を利用する方法もあります。こちらは、一定評価のある葬儀社が参加していますから、低価格であっても一定のサービスが提供されると考えてもいいでしょう。

お金をかければ、華美なお葬式になるかもしれませんが、本当に心に残る「最高の葬式」になるとも限りません。業者からすれば、1日何件もこなす作業にすぎなくても故人や遺族にとっては、一度きりのお見送りです。

たまたまですが、父の葬儀の場合は、コロナ感染症対策の真っ只中で葬儀が執り行われたのは、管理者の家一件の貸切状態で終えることができました。

今回お世話になった葬儀社には、作業ではなく、心遣いあふれるサービスを受けさせていただけたので快く感じられ、こころより感謝申し上げたいと思います。

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