親の年齢が、75歳を過ぎるとこんな会話をよく耳にしたりしませんか?。
「お母さんが、階段でつまずいて骨折したの!」
「大腿骨が折れて、手術したんだけど・・・」
「年をとったら、治りが遅いから、へたすると寝たきりになるって・・・」
「寝たきり・・・?」
「そうなったら、家にいるお父さん介護できるの?」
突然、親に介護が必要になってもあわてないために・・・
年をとると実際に上記のような状況が現実に起こりえます。
特に高齢の女性は、「骨粗しょう症」になりやすいために骨折してしまってから寝たきりになってしまうということになりやすいと聞きます。
このように親が突然、介護が必要になってもあわてないためにそろそろ「介護の基本的な知識」を身につけたりすることが必要な時期にきているのかもしれません。
今回は、親の老後を真剣に考えられている方にお勧めしたいのは、「今の親の状況」や「今の自分の状況」を知ることができるチェックリストをまとめてみましたので、これからの介護をどう考えていくのかにお役立ていただければ幸いです。
親の現状を知るためのチェックリスト
□家の中を歩いていてよくつまずいたり、転んだりする。
□タバコやお酒、暴飲暴食の不健康な生活習慣がある。
□階段の上り下りに支障がある。
□外出するときに杖などの補助具が必要だ。
□めがねやコンタクトを使っても、物がよく見えない。
□耳が遠いが、補聴器を使っていない。
□たくあんやせんべいなどの固いものが食べられない。
□排泄がうまくできない。
□言葉がうまくしゃべれない。
□寝たきりで生活している。
□深刻な持病がある。
□心臓にペースメーカーを入れている。
何個チェックされましたか?
70歳をすぎても元気な人もいますし、あちらこちらと痛いところだらけと老け込んでいる人もいますが、その個人差は大きいものです。
今の親の状況をしっかりと把握して、それ以上状態が悪くならないように対処していくことも大事なことと言えます。
しかし、親と同居していない方やたまに実家に帰省するくらいの方なら、親の様子がおかしいと気づくことはとても難しいことです。いざ認知症と診断された時には、もう手遅れだったとなってしまっては大変なことです。
そうならないためにゆっくりと時間をとって親の行動や生活の様子など、朝から夜間まで親と一緒に過ごしてみて、変わった様子がないかを一年に数回でもいいので観察してみるといいでしょう。
実は、こんな事もあります。
最近、どうも親のへんな行動を目にしていても、「まだ、認知症じゃないよ」と思い込み、子どものほうがそれを認めたがらないという話もよくあります。
そんなある日、たまに遊びにきた孫が、夜中に大声で叫んでいる父を見て「おじいちゃん、絶対におかしい!」と言い出しことをきっかけに認知症を疑い、やっと検査を受けたというケースなどもあります。
突然、親に介護が必要になってあわてないためには、ここに書いたチェックリストなどを活用して今の状況を把握しら、将来どのように介護をやっていくのか今から準備しておくといいでしょう。
親の介護をどう考える?あなたの状況チェックリスト
□万が一の時、同居して介護をすることは可能だ。
□自分は無理だけど、兄弟姉妹や自分の配偶者が介護してくれるはず。
□介護そのものは無理でも、費用はいくらか負担するつもり。
□介護のために自分の仕事や家庭に大きな支障が出そうだ。
□もし介護が必要になったら、すごく困る。
□介護施設に入居してもらったほうが、きちんと世話をしてもらえるので安心。
何の準備をしないまま、いきなり親の介護をはじめたりすると仕事や家庭に大きな影響を及ぼします。そんな時に「困った!」と頭をかかえるのではなく、今から介護にかかわれる人やお金、自分ができるサポートは何なのか考えることが大切ですね。
親に介護が必要となったら、どこに相談するの?
親の身体に自由がきかなくなったり、食事や排泄、入浴など身の回りのことを一人でできなくなることで自分たちだけではもう対応できないと感じはじめたら、一人で抱え込まずに迷わずに外部の人に相談することをお勧めします。
なぜなら、親はこれまで長い間、介護保険料というものを納め続けてきたのですから、「介護サービス」を利用するのにためらうことは必要ないからです。
介護サービスを利用するなど介護の相談をされたい方は、
市町村の介護保険課や地域包括支援センターに行ってみるといいでしょう。
まずは、市町村に問い合わせれば、連絡先を紹介してくれますので気軽に利用してみてください。
もし、いきなり電話で問い合わせるのをためらわれるのなら、まずはかかりつけの「病院の相談室」や近所の「民生委員」にも相談してみましょう。