84歳、母80歳になる56歳長男の管理人ですが、考えてみるとこれまでお墓について具体的に考え、親とお話をするという機会がありませんでした。
親は、お墓についてどう考えているのでしょうか?「子どもに迷惑をかけたくない」とか「元気な今のうちにきちんとしたい」と考えている親も多いと聞きます。
8月でには、お盆に帰省する予定でいますのでこの機会に親と一緒にお墓について、今の現状を確認し、どうすればいいのかをきちんと話し合ってこようと考えています。
それならばと思い、帰省する前にお墓について知っておきたいことを調べてみました。
お墓の承継者がいなければ、どうする?
お墓といえば、お彼岸になると家族そろって先祖代々が眠るお墓にお参りするという人も多いと思いますが、このようなお墓は、「家墓」といって昔ながらのお墓です。
最近は少子高齢化の影響で、夫婦や個人単位で入れるお墓や、後継ぎといわれる承継者がいなくても大丈夫な「永代供養墓」が人気で増えています。
永代供養墓は、お墓を継いでくれる人がいなくても「お墓が永代にわたって供養してくれるお墓」のことで墓石のあるもの、室内納骨堂に安置するものや樹木を墓標とする樹木葬などがあります。
どれも承継を前提としていないので継ぐ必要がなく、宗旨宗派を問わず、位牌もいらないというものなので安心ですし、費用も抑えられます。
お墓を持たない埋葬や供養方法ってあるの?
お墓でないものの、埋葬や供養方法の一つとして最近は、「散骨」や「手元供養」というのを選ぶ人が増えているようす。
「散骨」は、粉状にした遺骨を海や山にまくというもので違法ではないものの自分勝手に行えるものではありません。住宅地や水源に散骨しないというルールのもと海洋葬など専門業者が行うサービスを利用したほうが安心といえます。
「手元供養」は、粉状にした遺骨を置物やアクセサリーに入れて安置したり、身に着けたりするもので、散骨で残った遺骨を手元供養するというケースが多いようです。
お墓を含め、親がどの方法を希望するか、どのようにしてほしいかなどお盆などの機会にゆっくりと下記のことなどを確認されることをお勧めします。
□ 先祖が眠るお墓(家墓)に、親が入れるかどうか
□ すでにお墓がある場合など名称と所在地、契約者の名前」
□ 遺骨の取り扱いの希望
(全部納骨するか、一部を散骨するかなど・・・)
多様化している埋葬方法
では、最近多用化している「埋葬方法」についてかんたんにまとめたいと思います。
永代供養墓とは
お寺が永代にわたって供養や管理すべてをしてくれるお墓です。
他の人との合葬があったり、納骨堂に安置されることが多いですが、宗旨宗派を問わなく、費用も安いです。
お墓を継ぐ、承継者は必要ありません。
合葬の場合は、第三者の遺骨と混ざったりするため、後で個別にとりだしたり改葬したりはできません。
両家墓・夫婦墓
名前の違う両家の墓を一つにまとめたり、夫婦だけで入る永代供養の墓です。
夫婦墓は、最終的に第三者の遺骨と合わせて祀られる「合祀(ごうし)」というケースになることがあります。
散骨
遺骨を粉状にして海や山にまいてとむらう方法で、クルーズ船で散骨する海洋散骨は10万円程度で行えます。
また、島根県隠岐郡海士町にあるカズラ島では、永久の安らぎを約束された無人島で散骨を行える珍しいものもあります。
樹木葬
遺骨を土の中に埋葬して、お墓を建てずに木やお花を植える方法です。
通常は永代供養になり、墓石がない分、費用は安くすみます。
手元供養
粉状にした遺骨を専用の置物やペンダントにいれて自宅に安置したり、身につけたりする方法です。
収納できるのは少量の遺骨だけなので、残った場合の処理を考える必要があります。
費用は数万円程度からあります。
以上でお墓の準備に入る前に知っておきたい知識の一つとして「埋葬方法」を簡単にまとめましたので親のことを含めてお墓を建てる際には、参考にしてみてください。