【お墓に入るか、入らないか?】墓石を建てないお墓の考え方とかたち!

お墓についての考え方

お墓について家族間で考えていくなかで必要となってくるポイントが3つあります。

1. 誰とお墓に入るか?
2. どこのお墓に入るか?
3. お墓の見かけをどうするか?

老親をもつ子どもの年齢が50歳を過ぎれば、この3つのポイントをまとめておくことで家族や親族間でスムースな話し合いをはじめることができます。

・誰とお墓に入るか?

家族と利用するのか、夫婦二人で利用するのか、血縁を超えた人と入るかなど、誰がどのお墓に入るのかという法律の定めはありません。誰とお墓に入るかということについては、誰がお墓を承継するか、しないかという問題や、購入するお墓の広さなども関係してきますのでさまざまです。

・どこのお墓に入るか?

代々の家墓に入るか、それとも合葬墓に入るかという選択になります。
女性なら、実家なのか嫁ぎ先のお墓なのか選択もできるでしょう。
また、「どこ」という選択なら、家の近くのお墓なのか、故郷の墓地なのか、場所や土地からも考えられます。

・お墓の見かけは?

一般的な墓石タイプか、個性的なかたちの墓石にするか、またお墓を建てないタイプにするかなど個人のライフスタイルに合わせて考えられます。
納骨堂ならロッカー式にするか、仏壇式にするかなども選択できるほか、墓石ではなく樹木を植える樹木葬もあり、お墓のかたちはさまざまあります。

墓石を建てる以外の「お墓」の種類

じつは、ほとんどの人が自分の家のお墓しか見る機会がありません。
そしてもし、そのお墓が寺院にある縦型の墓石のお墓なら、当然、従来のタイプが「お墓」というイメージが強いかもしれません。
しかし、これまでの伝統的なかたちの墓石タイプが支持されるものの、最近では、お墓のかたちはそれだけではありません。

墓石を建てるお墓のほかに墓石のかわりに木を植えるタイプのものや、そもそもお墓に入らないタイプのものがでてきております。

1. お墓に入るタイプ

お墓に入るタイプとしては、
「永代供養墓」
「納骨堂」
「樹木葬」

の3つがあげられます。

・永代供養墓(えいたいくようぼ)

永代供養墓の「永代」とは、お寺が続くかぎり供養されるという意味です。
そして「供養」とは仏教用語なのでお寺の施設ということになるのですが、最近は民間霊園ででも「永代供養墓」という言葉やそれに似たような言葉が使われたりしています。

基本的には、「寺院の施設で承継を前提としないお墓」のことをいい、主に子どものいない夫婦や独身、子どもはいるけど死後に負担をかけたくない、もしくはかけられない人に利用されています。

・納骨堂

納骨堂は、寺院、民間、公営の3つで主体運営されています。
以前はお墓が完成するまでの一時預かりの場所として使われていた納骨堂ですが、ここ20年ぐらいでお墓として利用されることが多くなりました。
そのため、最近では1年や3年といった短期間の安置だけでなく、利用者が「永代にわたって使用できるコース」も出てきました。

・樹木葬

最近メディアなどで話題になっているのが「樹木葬」です。
樹木葬は、自然葬のひとつで「1本の木をシンボルツリーとする合葬墓式」のものから、〇〇家之墓というように夫婦や個人単位で埋葬できる「区画が区切られたところに一家に1本の木が植えられるタイプ」のものがあります。墓石の代わりに木が植えられていると考えると、わかりやすいでしょう。

2. お墓に入らないタイプ

前述の3つは、お墓に入るタイプですが、お墓に入らないタイプとしては
「散骨」
「手元供養」
があります。

最近では、散骨という言葉がメディアでもたびたび取り上げられています。

・散骨

散骨には、さまざまな種類がありますが、主に「海」「陸」の2種類があります。
ニーズとしては、海洋散骨のほうが多く、男性より女性に利用されることが多いようです。理由は、亡くなったあとまで、夫や家に縛られたくない人がけっこういるようです(笑)

散骨とはいえ、思い出のある場所や好きな場所を勝手に選ぶことができません。
衛生上や心理的な面から、多くの自治体ではエリアを規制しています。ある地域では禁止されているところもありますので、条例に従って行うことが必要となります。

散骨のデメリットとしては、遺骨を一度まいてしまうと取り戻すことができません。
そのため、遺骨を全部まくのか、一部にするのかは、本人の希望を合わせながら親族の間でよく話し合うことが必要です。

・手元供養

「手元供養」は、自宅供養とも呼ばれていて遺骨が入った骨壺を自宅の仏壇やリビングに置いて安置する方法です。
法律では、「埋葬や遺骨の埋蔵は、墓地以外の場所で行ってはならない」となっているのですが、自宅で遺骨を安置するだけなら、法律的になんの問題もありません。

ですから、「遺骨の一部をペンダントやネックレスなどに加工して身に付ける」など、個人の考えやライフスタイルに合わせていろいろなかたちを選択することができるので人気が高まっています。

人気があるもう一つの理由は、散骨と違って、お墓に埋葬したいと思った時には、墓石を建てて入れることが可能なので「ゆくゆくはお墓を・・」と考えているのであれば、この方法も良いでしょう。

まとめ

お墓のカタチは、家族の形態の変化によってかわってきていることに気づきます。
「こうしなくてはダメ」というのがなくなってきた分、どれを選んだらいいのか悩んでしまいます。

とくに都市部では、核家族や少子化の影響で家族のカタチも違い、人それぞれお墓に対する意識やお墓のカタチも変わってきているのです。

ある雑誌の調べでは、お墓の相談にくる中高年の方たちに共通するセリフは、「子どもたちに迷惑をかけたくない」といいます。
つまり、これまでのような先祖代々のお墓といった「家単位」の考え方ではなく、子供や夫婦といった「個人」のお墓といった思いへ移っていることは確かです。

・新しいタイプのお墓が人気

昔ながらの伝統的なお墓が大切にされる一方で新しいタイプのお墓に人気が高まっている理由として「経済的な事情」もあるようです。
そのため、「お墓はこうでなければならない」という考え方は適当ではなく、経済的にすこしでもやさしい樹木墓や納骨堂、ペットと一緒に入るお墓などにも人気が集まっています。

多用化している新しいタイプのお墓は、家族の形態や個人の生き方にあわせて選択できますので「お墓の悩み」を抱えてえている方にとっては、悩みを解決できる糸口がみつかるかもしれません。
一度お墓の専門家に相談してみるといいでしょう。

スポンサーリンク
レクタングル(大)




レクタングル(大)




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする