親の老後、老人ホーム入居資金をつくる方法

老後の資金作り!どうするマイホームの活用法

親の老後を考える時、何かと問題となってくるのが「住む場所」というのが重要になります。

両親健在で住む家をみても60代・70代・80代とそれぞれ違いますし、片親になってからも一人暮らしをするのか同居するのか考えることがつきないですね。

年代によっては、老人ホームに入居するかもしれないし、自宅をリフォームしたり、あるいは新しい家を買って住み替える人もいるでしょう。

しかも、介護費用の問題もあったりしますのでこれから先は、ある程度のお金が必要になることは言うまでもありません。

私の親の場合は、両親健在ですがともに80歳を超えています。マイホームをどうするのか?老後の生活資金は大丈夫なのか?預貯金だけではどうしても足りないのでは?などなど、気になる不安がいっぱいです。

そんあ不安をなくすには、親と少しでも多くの時間を使って話し合う機会を持つことが大切です。今回の話し合いの中では「マイホーム」「今後の老後の資金」について考えてみることにしました。

【マイホームを使ってお金を生み出す3つの方法】

親が所有するマイホームをどうするのがベストなのかは、人それぞれの考え方なのですが老後の資金ともなるお金を生み出すには3つの方法があることがわかりました。
その特徴とメリット、デメリットをまとめましたのでご紹介します。

「マイホームを売る」メリットとデメリット

不動産会社などを通じて第三者に売却する方法です。今の時代はインターネットで全国から信頼できる不動産業者を選ぶことが可能ですので遠方にある親の家でも安心して売ることができます。第三者に売りづらい場合は、長年住んでいた近所の人に買取を交渉することも考えてみるといいかもしれません。

メリット
家を売却することができれば、一度にまとまったお金が入るので、老人ホームなどの入居一時金に使えるのでうれしいですよね。
しかも売却後は、固定資産税や維持管理費が不要になるので余計な出費もなくなります。

デメリット
一度売却してしまうと不動産以外にめぼしい財産がない場合、今後大きな出費に対応できないおそれがでてきますので心配もあります。さらに、将来子どもが自宅を相続したくてもできないということになってしまいます。

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「マイホームを貸す」メリットとデメリット

マイホームは、不動産会社を通じて第三者に賃貸することができます。
また、公的なマイホーム借り上げ制度などもあるので利用するといいでしょう。

メリット
家を貸すことで得られる賃料が長期間得られるので、老人ホームの月額利用料や生活費にあてられます。さらには所有権を失わないので将来、子どもに相続させられるというところが利点ですね。

デメリット
賃料は借り手がいての話ですので借りてがいないと収入はゼロとなります。家を貸すためには、賃貸の前後にリフォームが必要ですし、建物の維持管理費や固定資産税もかかってきますので負担も大きくなります。

「マイホームを担保に、金融機関から借りる」メリットとデメリット

自宅を担保にして金融機関からお金を借り、毎月一定額を受け取れるというものです。その返済は、死後に自宅を売却して一括返済するか、死亡保険金や遺産で返済することになります。

公的制度の「不動産担保型生活資金」と民間金融機関のものがありますので条件の合うほうを活用するといいでしょう。

メリット
生きている間に返済する義務がないといえばないのですが、将来売却するか返済するかを選択することができます。その際、子どもに自宅を相続させることも可能になります。

民間金融機関の場合は、一戸建てだけでなくマンションも対象になっているところもあるのでマンション所有者も活用することができます。

デメリット
公的制度は、一戸建て所有者が対象で低所得者向けになっています。連帯保証人も必要ですし、しかも貸付限度額は、土地評価額の7割と要件が厳しいです。

基本、契約者の死亡時に精算されるので夫婦同居の方だと残された人の住まいの確保が問題になってきます。しっかりと将来を見据えたうえで利用されることをお勧めします。

まとめ

老後の資金作りにマイホームをどう活用するかということで「お金を生み出す3つの方法」をお伝えしてきましたが、あなたはどれを選択したいとお考えですか?

「これだけでは、よくわからないよ。」という声も聞こえてきそうですが、そこで不動産事情に詳しい一級建築士で不動産鑑定士の友人に最近の実態を聞くことができましたのでお伝えします。

不動産鑑定士のお勧めは「マイホームを売る」こと

結論からいうと・・・

マイホームを使っての資金づくりを考え、絶対に損をしたくないのなら「売却」することをお勧めしています。
しかも、「できるだけ早い時期に、売れる価格で売る」のが一番で、絶対に損しない方法とも言っていました。

「家を貸す」ことは、築40~50年になると借地借家法が適応になって持ち主に修繕義務が発生してくるのでリフォーム費用がかさみます。
さらに維持するために、固定資産税を支払い、修繕費用などを合わせれば年に30万~50万円必要となり、大変な労力とお金がかかるそうです。

最近では、家を貸すことはお勧めしていないといいます。

理由は、最初の1~2年は、頑張って維持する人が多いのですが、途中で経済的にも体力的にも疲れ果ててしまって、結局は家・土地の評価額を下げて手放して損をしているのが現状です。

家はどんな田舎にあろうと安くすれば必ず売れるそうです。建物も残しておく方がよく、売却前のリフォームもしないこともお勧めしていると言ってました。

古い家を買いたい方は、昭和以前の雰囲気を大事にしていてレトロ感を求めている方が多く、自分でリフォームをするといいます。

これまでの一戸建ては、リフォーム済が売れる時代でしたが、最近はそうではない実態に老親をもつ私は驚きもありました。

今回の不動産事情を聞いたことで、今まで常識であったことが常識でなくなり、常に新しい情報を仕入れて学んでいくことが老後の資金づくりには、とても大切なことで欠かせないことと感じました。

まずは、家を売却するなら、どれくらいになるのか?

不動産屋さんによっては、金額に大きな差がでることもよくあります。
そのため、不動産屋さん選びを慎重に行うことがとても重要なポイントになってきます。

まずは、自分の家や実家の資産価値を知ることからはじめられて、具体的に将来設計を立てられてみることをお勧めします。

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