多用化する葬儀の種類とメリットとデメリット

今は昔と違って「葬儀をしない」という選択も考えられると聞きます。するとしても身内だけですませるか、近所の人や知人まで呼ぶのかで葬儀のスタイル変わってきます。

今回は、親が元気なうちに知っておきたいポイントとして「最近の葬儀事情」として多様化している葬儀の種類やそのメリットとデメリットについて簡単にまとめてみました。

多様化している最近の葬儀スタイル

むかしのお葬式といえば、家族や親せき、友人や知人など数十名以上が参列するのが一般的でこれを今では「一般葬」といいます。

これを小規模にして家族や親せきだけ参列してする葬儀を「家族葬」といい、最近では主流になりつあります。

さらには、お通夜をしない「一日葬」や、お通夜も告別式もしない火葬のみの「直葬」など簡略化が進んでいるのが最近の葬儀事情です。

簡略化した葬儀にはこんなデメリットが・・・

葬儀を簡略化すると低価格で行え、手間も時間も一般葬よりかからないというのがメリットになります。
もし親が高齢で関係者(友人・知人)が少なく、親本人が希望するのなら積極的に検討してもいいのかもしれません。

ただし、葬儀を簡略化しすぎるとこんなデメリットと思えることもあります。

私にも経験があるのですが、大変お世話になった方なのでぜひ葬儀に参列したいが、家族葬なので参列できず、別の日に改めて自宅を訪問したということが・・・

このように後日、参列しなかった人への対応に手間がかかったりしますし、何より遺族の気持ちの整理もつかず、落ち着けない日が続いたりもします。

また、宗教上の様式も大事なことで、様式を気にせず行ってしまったため「納骨を菩提寺に断られる場合がある」などデメリットも多いようです。

親の葬儀は、親や兄弟はもちろん、親戚の意向もある程度尊重する配慮も必要です。
何かと将来のトラブルの元になったりするケースもありますので、通常とは違うスタイルの葬儀を希望されるなら、事前に十分な話し合いをされるほうがいいでしょう。

ちなみに一般財団法人日本消費者協会の「第11回葬儀についてのアンケート」の結果によると葬儀の形式は、「一般葬が56.6%」「家族葬が35.4%」という2017年のデータがありました。

葬儀の種類とそのメリットとデメリット

一般葬

親せきや友人や知人を招いて行える一般的な葬儀で、費用の目安が、100万円~200万円。

●メリット
一度に関係者全員が参列できるので故人とのお別れが行える。
ほとんどの葬儀社で対応しているので安心です。

●デメリット
広い会場が必要ですので葬儀費用が高額になりやすいです。
セットプランなどの場合、なにが含まれているのかわかりづらいので要注意。

家族葬

身内だけの小規模な葬儀で5人~20人程度で行います。費用の目安は、30万円~80万円。

●メリット
故人をよく知る身内だけで心おきなく最後のお別れができます。
葬儀費用も一般葬に比べてかなり抑えられます。

●デメリット
葬儀に参列しない人が後日、焼香のために自宅に訪問されるので遺族が対応に追われることがあります。場合によっては後日、送る会などの開催が必要になることもあります。

一日葬

お通夜をせず、告別式と火葬を一日ですませる葬儀です。費用の目安は、人数により30万円~100万円程度です。

●メリット
短時間で葬儀を済ませることができるので遺族の心身の負担が少なくてすみます。
葬儀費用や遠方からの出席者の宿泊費用が抑えられます。

●デメリット
お通夜をしないと参列できない人が増えてしまいます。
そのため葬儀に参列できなかった人が後日、焼香のために自宅に訪問されるので遺族が対応に追われることがあります。

直葬(火葬式)

お通夜や告別式を行わず、火葬のみで行うものです。費用の目安は、10万円~20万円程度。

●メリット
葬儀が短時間ですみ、費用も安く抑えられます。

●デメリット
宗教的儀式を行わい場合は、菩提寺に納骨を引き受けてもらえないことがありますので事前の確認が必要です。

以上、葬儀の種類とそのメリットとデメリットを挙げてみました。

もし親が亡くなったらとは、誰もが考えたくないかもしれませんが、年齢を重ねてきたら、元気なうちに「どのような葬儀をしてほしいか」、希望を聞いておくとよいでしょう。

なぜなら、そのほうが残された者が安心して見送ることができるからです。

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